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中国杯 アイスダンス オリジナルダンス2009.11.27 Friday
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やっと中国杯です。ふー。
やっぱり観るたびに新プロ♪なのは楽しくてしょうがないー。練習で振り付けの一部を見るだけでも楽しい。
今回のMY FAVORITEはヤナ・ホフロワ&セルゲイ・ノビツキーでした!去年のオリジナルダンスは渡辺心さんに「よくわからない」と言い放たれてましたが、今年はわかりやすくRussian folk danceです☆
ホフロワかわいい!!ゴテゴテの衣装が似合います〜。ノビツキーの個性的な風貌も、このド派手衣装によくマッチしてますね(笑)
演技前からホフロワさんかわいいポーズ連発してます。そして位置についたと思ったら得意の180度開脚!滑る前のスターティングポジションで拍手起きてるの、はじめて観たかも^^
シーズン初戦にもかかわらず、2人の動きがぴったり合ってましたね〜。ミッドラインステップは見事でした。「ほっ」っていうとこで2人一緒にぴょんって飛ぶのが面白い。飛ぶタイミングもばっちりでした!次に滑ったベルビン&アゴストは2人の上半身の動きがけっこうずれてたので、余計にホフロワ&ノビツキーのがよく思ったんだけど、レベルはベルアゴは4、ホフノビ(?)は3なんですねー。やっぱり足元の動きなんだろうけど、まぁ当然見えません^^;
ラストのスピンも素敵でしたー。やっぱりホフロワの柔軟性はすごい武器ですね!この武器を活かしてリフトも色んなのやってほしいなー。フリーが楽しみ。世界選手権では藤森さんに「去年と同じリフトじゃつまらない」とばっさり切られてましたもんね^^;
あと2人もスケーティングが伸びやかで気持ちいいなーと思いました。ホフロワのやわらかい動きとスケーティングの伸びる感じ(バネっぽい感じ?)がなじむなぁと。まぁ素人の印象ですが。
スケアメでは表彰台を逃し、GPFもホフロワの体調不良で欠場ということでちょっと心配です。早く元気になってね。
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あとファイエラ&スカリのitalian folk danceも素敵でした。ファイエラさん、黒髪似合うー。そしてちょっと痩せた?なんかキレイになった感じがする。
大きなお世話ですが、カナダはここまでの3戦、3/3でフラメンコですね。。でも今回のカナダカップルのフラメンコ、素敵だったな。カメレンゴさんの振り付けで、センスをキレイに使ってたやつ。
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ロシア大会 アイスダンスフリー2009.11.25 Wednesday
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まず一言・・・カッペリーニさんにびっくりしました。twitterを観てメークがすごいというのは知っていたのですが、ほんとにすごかったです。
去年こうだった人が
こちらです。
どなた?!!
麻薬に溺れて破滅していく人を描いた「Requiem for a Dream」という映画の曲を使っているので、まぁこういう表現になったのだと思いますが・・・彼女のアクトレスとしての表現の幅に感服しました。ますます色んなプログラムが観てみたいです。
ついでにおまけ。カナダの若手有望株(なんとまだロシア大会の時点ではまだ17歳!)バネッサ&ポール組みのポール・ポワリエ君が、キス&クライでとってもおしとやかな座り方をしてたのが面白かったです。
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エリック杯 アイスダンス フリーダンス2009.11.23 Monday
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ようやくテレ朝チャンネルの録画を通しで観ました(お、遅い・・・)。
やっぱり表彰台の3組はとっても素敵でしたーー。テッサ&スコットに、ペシャラ&ブルザ、ケア兄弟。特にフリーはケア兄弟のが好きでした。オリジナルダンスもプログラム的にはケア兄弟のがヒットでした。
テッサ&スコットは、木戸さんも言ってたとおり、去年のピン工フロイドに対して今年のマーラー・・・いかにもクラシック!正統派で攻めてきたなという感じでした。去年が割りと画期的な内容だったので、その時点である程度予想はできていましたが。しかしこれも木戸さんが言ってたとおり、リズムに載れるような曲ではないので、音に合わせるのが難しいというか、合わせる音がどこだかわからないというか・・。見事に音をとる振り付けという意味では、去年のほうが少なくとも素人目にはわかりやすかったかも。今年のは正統派なのに、やや難解です。。でも大丈夫かなこのプログラム・・・すごく美しいプロで、リフトも相変わらずものすごいのですが、今年はガチンコ対決を繰り広げるであろうメリル&チャーリーが、誰もが知っている「オペラ座の怪人」という劇的なプログラムなので、少なくともこっちのほうが理解や感情移入はしやすいんですよね。。どっちも好きな組だけど、オリジナルダンスもメリル&チャーリーのインドに比べるとテッサ&スコットのフラメンコはあまりにもクラシカルで、オーソドックスというか・・。素敵は素敵なんだけど、個性の面でどういう評価を下されるかちょっと心配です。
ケア兄弟は、NHK杯で生観戦した際に、ジョンのお茶目さにやられてしまいました。大好きです、ジョン。もうジョンばかり見てしまいます。いやうそです。おねえさんもちゃんと見てます。オリジナルダンスのラストの振り付けが素敵なんですよー。カントリーミュージックを使っている組は他にも結構あると思うのですが、やっぱり彼らならではの世界というか。フリーのハイライトはやっぱり女性が男性を持ち上げるリフトですね!木戸さんもスケーティングがうまくなったってほめてたし、あとは何とかツイズルだけ・・・お願いします!
ペシャラ・ブルザは今回、ブルザがすごく目だつ振り付けで面白い。ラストのペシャラを振りまわす(?!)とこもすごく独創的。でも木戸さんがあまりにも何度も何度も「ただ手をつないで滑ってる部分が多い(これはズーリンコーチの振り付けに対する指摘でもありました)。2人で同じ動きをしている部分が多い。」と指摘するので、なんだかすごくまだまだな2人のような意識をうえつけられてしまって・・・大好きな組なのですが。。でも正直オリジナルダンスはちょっと印象薄かったかも・・。フリーは面白いプログラムだけに、もっと味が出てくるといいなぁ。
あと個人的に好きだったのは去年NHK杯で素敵な演技を見せてくれたエミリー・サミュエルソン&エバン・ベイツ組。フリーではサラ・ブライトマンの美しい歌声に合わせ、優雅でエレガントなすべりを見せてくれました。エミリーのやわらかい体を活かしたスピンやリフトも素敵です。木戸さんも言ってたとおりエバンがまだちょっとひょろっとしていて、動きもふにゃっとしているのが残念なところかなー。でもこれからどんどん男らしくなっていくと思うので、今後に期待です!あと名前知らないけど実況の人、最初のほうに出てきた別のアメリカの組(マディソン・ハベル&シーファー・ハベル)に対して世界ジュニアで優勝したって2回ぐらい言いましたけど、優勝したのはエミリー&エバンの方ですよー。
あとはロシアのルブロワ&シーファー組も素敵だったな。雰囲気のある素敵なフリーダンスです。フランスのフェルネル・キャローン選手はパートナーが変わっててびっくりしました。こんな年に変えるなんて・・・相当何かあったんでしょうか。
それにしても、木戸さん、相変わらず解説が難しいよ・・。実況の人、知識はなさそうだったしやたらテッサ達が去年GPに出てないこととか強調するのが嫌だったけど、木戸さんの難解な発言を素人の私にもわかるように翻訳してくれてありがとう。でも木戸さんの言ってることもわかるようになりたいので、やっぱり音声ありで見ちゃうんだけど、でも相変わらず木戸さん演技中もしゃべりまくり^^;まぁうっとうしくはないんですけどね。何か木戸さんらしいし。
しかし、まだ第一戦目・・。いつになったら追いつくのだろう。。
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スケートカナダが終わりました・・・2009.11.23 Monday
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映像は心が落ち着いた頃にまとめて観ることにしたので、思い出したときにオンラインリザルトを確認するぐらいにしていたのですが、またもや女子の採点に打撃を受けてしまいました。もう、この春ぐらいから採点方法っていうのは新・新採点法にでもなったんですかね。女子だけ違う採点法になったと理解するしかありません。。
ロスの世界選手権でも女子の点数がインフラインフレ状態になっていましたが、それは特定の選手だけでなく、少なくとも上位選手はみな得点が高めに出ていました。だからそこまで危機感は感じなかったけれど、今シーズンに入ってキム・ヨナ選手だけがそのインフラインフレ状態と同じぐらいの点を獲得し、他の選手はなぜか昔と同じように採点されているように見えます。もちろん、ノーミスで演じられた選手が例年に比べても少ないので、3回転+3回転を入れてクリーンに滑ったキム・ヨナ選手のショートプログラムに、気前よく点を出す気持ちはわからなくもないです。他の上位選手がクリーンに滑った際に同じ次元の点を出すのかどうかは、まだそういう状況が起きていないからわからないので、一概に文句は言えません。。今回はむしろ、キム・ヨナ選手だけが特別でないことを証明するために、3+2だけのロシェット選手に70点台を出したものともとれます。でもじゃぁ他の選手は・・・?皆同じ基準で採点されたら、いくら今年はSPのミスが全体的に多いとは言え、もっとPBでまくってもおかしくないのでは。。中野選手のあのエリック杯の得点は何・・?!シズニーとロシェットって、PCSにここまで途方もない差ありましたっけ・・?
100歩譲って、SPは何とか受け入れたとしましょう。今回のGPシリーズでは、1位の選手にはある程度クリーンに滑ったらPCS8点台を出すという傾向はシングルに限らず比較的一貫しているように見えたからです。何より信じられないのはフリーです。2つのジャンプでバランスを崩し、さらにもう2つ後半のジャンプが2回転になったにもかかわらず、なぜPCSで8点台が出るのでしょう??相対的に1位だったのかもしれませんが、あの内容に8点台はありえないと思います。いくら地元開催だからってやりすぎです。7つのジャンプのうち4つも失敗しているんです。いったい何を根拠に8点台が出たんでしょうか。8点ってどういう演技に与えられるものなんでしょうか。誰か教えてください。。
断じてロシェット選手を批判するつもりはありません。彼女はスポーツマンとしても人間としても素晴らしい人として知られていますし、私も好きな選手の一人です。信じられないのはジャッジのほうです。今までとそして今回、いったいどうゆう根拠でPCSをつけてきたのか、今すぐ出てきて説明してほしい。。
3年前、東京の世界選手権に、普段フィギュアを観ない友人と一緒に行ったとき彼女がこう聞いてきました。「この2番目に出る点数って、やる前から決まってるの?」と。振り付けやなどが試合によって変わるわけじゃない・・・と思ったのでしょうね。そのときは違うよと説明しましたが、今なら「うん、そうかもしれない」と言ってしまいそうです。
ジャンプを3回失敗したキム・ヨナ選手には、さすがに8点台はつきませんでした。それだけに、今回のジャッジには驚きです。本番に向けて調子を上げている最中でしょうから、本番で彼女たちがこんなに崩れるとは思いませんが、万が一崩れた際に「いやでもスケーティングや表現力が素晴らしくて、普段から8点台がつく選手だから。ジャンプ失敗しても8点台ついた試合はこれまでにもあるよね?だから今回も8点台」などといって上に持ってこさせようとするための布石にしか見えません。そんなことして無理矢理メダルだけ取らせても、観客は絶対覚えているのに・・・。
私が大好きなテッサ&スコット組には、今回204点台の得点が出ていました。メリル&チャーリーがNHK杯で今季のアイスダンス最高得点を出したと思ったら、対抗するようにそれを上回る点数。演技をまだ観てないのでつべこべ言う資格はないのですが、もしテッサ&スコットが本番ですごくいい演技をしたとしても、地元開催の利で優勝できたみたいな批判をされたらどうしよう・・・とそんな心配までしてしまいました。
お願いだから、せめて去年までくらいに、同じ基準で普通に採点してもらえないでしょうか。。審判の方は、本気であのロシェット選手のフリーが8点台だと思ってつけたのでしょうか。安藤選手はNHK杯で7点台前半を揃えましたが、「日本の大会だから日本人に得点が甘い」といって冷静に自分の演技を省みていました。ロシェット選手が自分の出来をわかっていないはずはありません。今回の、彼女自身も納得していないであろう演技にあのPCSは、本人にも失礼だと思います。
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フェデリコ・フェリーニ監督「道」 〜高橋大輔選手のフリープログラム2009.11.22 Sunday
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ということで、フェリーニ監督の「道」を観てみました。1954年のイタリア映画で、かなりの名作だそうです。
あらすじはこちらが力作だったのですが、聖書の要素も多分に盛り込まれているそうで、そのあたりに関してはこちらが詳しかったので参考にさせていただきました。
旅芸人のザンパノは、手伝いをする娘が死んでしまったため、その娘の家を訪ねていました。波の打ち寄せる、海辺の小さな家。小さい子供をたくさん抱えた母親は、1万リラと引き換えに娘のジェルソミーナを売ってしまいます。涙をこらえながら、ザンパノについていくジェルソミーナ。2人の旅が始まります。
ザンパノは胸に巻いた鎖を力任せに引きちぎるという芸でお金を稼ぐ旅芸人。ジェルソミーナに場を盛り上げるための太鼓を教えたりして、芸を手伝わせます。粗暴なザンパノにおびえながらも、精一杯手伝いをするジェルソミーナ。たき火でスープを作り、夜になると車の中で寝る毎日。
ザンパノにこき使われ、ないがしろにされ、つらい日々を送るジェルソミーナ。そんなあるとき、ふとしたときに聴いた美しいメロディが、この映画のメインテーマ。大ちゃんのプログラムでも最初と最後にふんだんに使われているあのメロディ、「ジェルソミーナのテーマ」というそうですね。
そんなちょっとした喜びをジェルソミーナが伝えようとしても、聞く耳すら持たないザンパノ。嫌気がさした彼女はついに脱走を試みます。
とは言え帰る方向もわからず、途方に暮れてしまいます。そんな中、夜の街で、マンションとマンションの間に張った綱の上でスパデティを食べるというトンデモ芸をやる綱渡り芸人を目にします。その超人的な芸に心を奪われるジェルソミーナ。
やがて観衆もいなくなり、夜の街に一人ぼっちになってしまいます。泣きそうになっているところをザンパノに見つかり、あっけなく連れ戻されてしまいます。
やがて2人はあるサーカスの一団に合流。そこにはあの綱渡り芸人も!そして実は彼とザンパノは知り合いらしく、綱渡り芸人は何かにつけザンパノをからかいます。
そしてなんと、ジェルソミーナはあの美しいメロディを、綱渡り芸人が小さなバイオリンで奏でているのを発見します。ザンパノが吹かせてくれなかったトランペットを彼女に持たせ、自身の芸を手伝わせます。そんな姿を観て激昂したザンパノは、ナイフを持って綱渡り芸人を追いかけます。そして2人は拘置所に入れられてしまいます。
夜、一足先に出てきた綱渡り芸人はジェルソミーナに声をかけます。「私は何の役にも立てない」と嘆くジェルソミーナ。綱渡り芸人は彼女にこんな言葉をかけます。
「俺は無学だが、何かの本で読んだ。この世界にある全てのものは何かの役にたっているらしい。なんの役に立っているのか?それは俺にはわからない。でも神様は知っている。この石だって」「どれ?」「どれでもいい。ほらこの石だって、何かの役にたっているんだ。この石が無益なら、全て無益だ。」
彼女が初めて救われる瞬間ですね。ザンパノをからかう姿は何とも浅はかに見えるのですが、なんて泣かせるセリフでしょう。
サーカスの一団についていくか、ザンパノを待つか、はたまた綱渡り芸人と一緒に行くか。揺れたジェルソミーナですが、「お前がいなければあいつは一人だ」という綱渡り芸人の言葉を胸に、ザンパノを待つことに決めました。去っていく綱渡り芸人を見つめるところで、またあのメロディです。
やがて警察署から出てきたザンパノと再び旅をします。ジェルソミーナは綱渡り芸人が奏でていたあのメロディを、トランペットで吹くようになりました。しかし、世話になった修道院で盗みを働くなど、ザンパノの無茶くちゃぶりは相変わらず。
ある日、2人は偶然綱渡り芸人と再会します。怒りが収まっていなかったザンパノは、彼を殴り、あやまって殺してしまいます。ジェルソミーナはショックで頭がおかしくなってしまいます。
芸もすることもできず、自らの罪を思い出させるジェルソミーナをザンパノは持て余し、彼女が居眠りをしている隙に置き去りにして逃げて行きます。ただ彼女にかわってスープを作ってあげたり、「実家に帰りたくないか?」と聞いてみたり、置き去りにするときも寒くないようコートをかけてお金を持たせてトランペットも置いて・・・・・と、ようやく少し人間らしい部分を垣間見せています。
そして何年かの時が過ぎました。やってきた海辺の町で、ザンパノは聴きなれたメロディを耳にします。歌っていた女性に尋ねると、「ずっと昔に、ある女の子がトランペットで吹いていた」と。ジェルソミーナのことだと悟ったザンパノは、その子がどうしているかと聞くと、彼女が死んだという事実を知らされます。
夜の海辺。ザンパノは自らの孤独と愚かさを嘆き、砂を握りしめて嗚咽します。
・・・・・・という場面でTHE・END。
ジェルソミーナ役のジュリエッタ・マッシーナの演技はとても個性的です。最初に紹介したこちらの方が書かれているように、悲しんでいたかと思ったら突然してやったりな顔をしたり、表情がくるくる変わります。満足そうに笑うときもありますが、目はいつもくりっと見開いていて、心の底から笑っているようには見えなかったりします。そんな独特の表情で、心のよりどころとなったあの小石を握りしめる姿が忘れられません。
これも最初にご紹介したこちらの方が書かれていますが、「海」「火」がジェルソミーナにとって特別な存在として描かれています。海は故郷、火は生きていくのになくてはならないもの。そして「音楽」は、つらい時に心を癒してくれる存在。大ちゃんはそんな音楽をスケートで表現するのですね。
旅芸人やサーカスを連想させる動きは随所にちりばめられていますね。最初のつまづいて頭をかくしぐさは、やっぱりジェルソミーナでしょうか(ザンパノが寝ているジェルソミーナにつまづくシーンがあったという記事をどこかで拝見しました。全く記憶になく・・・申し訳ないです)。サーキュラーステップには、綱渡りをする動きがありますね。終盤の感情を爆発させるステップ、最後のポーズなんかはザンパノかな?ラストの嘆き悲しむシーンと重なるように思います。
綱渡り芸人と一緒に行くこともできたし、修道院に残ることもできた。ザンパノから逃げるチャンスは何度かありましたが、ジェルソミーナは「ザンパノのそばにいらてあげられる人は私しかいない(だから一緒にいつづける)」という“道”を選びました。「どんなものでも役に立つ」と言ってくれた綱渡り芸人が彼女に示してくれた“道”だったから。
これは完全に私の勝手な思いですが、つらくてつらくて仕方ないけど、それでも自分の信じる“道”を選ぶというのは、大ちゃんのフィギュアスケートに対する気持ちそのものではないかなと思ったりします。いつかのインタビューで「つらいことがほとんどで、ちょっとだけうれしいことがある。でもそのうれしさがすごく大きい」というようなことを言っていたと思います。手術を回避して、だましだましやっていくという選択肢もあったと聞きます。でも彼の決断は本当に早かった。世界王者になれるチャンスのシーズンを丸々棒にふり、更にはもとの状態に戻れるという保障もなく、ただ五輪のためにベストのコンディションで臨める可能性のある道を選びました。この1年、きっと今までで一番大変な思いをした大ちゃん。一瞬だけど、最高の喜びが、信じてきたこの道の最後にあるといいですね。
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スケートアメリカの結果にびっくり2009.11.16 Monday
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覚悟を決めて、結果を見ずにいきなりプロトコルから見ました。まず最初にフラットだったのでびっくり!おそるおそるスクロールすると2位でした。
演技はまだ観ていませんが、冒頭の3Lz+3Tが回転不足でGOEがマイナスなのでおそらくステップアウトしたようです(確か今年から、回転不足でもキレイに降りればGOEはプラスしてもよかったですよね・・?)SPの前も練習でかなり入念にチェックしていたという3Fは、回転不足で転倒。 調子がよくないときに一番多いミス、後半の3Lzが2回転になった上に回転不足。まぁこれだけやらかしても111点出てるので、何も心配することはないと思いますが。。
断じてこの結果に喜んでいるわけではないのですが、ちょっとだけほっとしたのは、この演技だとさすがにPCS8点台は出ていなかったこと(出してるジャッジはいますが・・)。ある程度のミスに抑えてはじめて、8点台や9点台は出るものと今回の結果からは見てとれるので、技術点の意味がなくなるぐらいPCSが高くて1位になってしまう(・・・一時期男子の試合でちらほら見られた事態)は起きていなかったので、ちょっとほっとしました。まぁそれでも7点台後半出てるんですけどね。でもそれは今回の他の選手との実績の違いを考えれば・・・というところもあるでしょうし、ペアでも男子でも1位の選手に8点台を出していたことを考えれば、7点台後半に「抑えた」と考えられるので、まぁまだ納得です。
でもこれで完全に死角はなくなりましたね。彼女は、ごくたまーに崩れる試合はあるものの、あっても1シーズンに一度ですよね。06−07シーズンと07−08シーズンは世界選手権、去年はGPファイナル・・。逆にもう今シーズンはこんなことはないと思うこともできます。まぁ3Lz+3Tの失敗はかなり衝撃でしたが、後半のルッツ失敗はよくあることですし、心配なのは3Fぐらいでしょうか。まぁこれもSPでは決めてますからね。
1つ気になるのは、また○主選手に妨害されたからだとか何とかうわさがたっているらしいことです。そんなこと口にするだけでも憚られるのですが、個人的に言いたいのは邪魔したしないの話ではなく、
「失敗したときに無理やり理由を探そうとするのは、選手にプレッシャーをかけるだけなのではないか」ということです。だって、なーーんにも理由はないのに、うまくいかないことだってあるでしょう?氷の上で飛んで3回転も回るなんて超人的なことしてるんだから、「できてあたり前」なんてことはないと思うんです。選手は「できなくて当たり前のことを、かなりの確率でやってのけるすごい人たち」なんだと思うのです。何もなければ、普通の状態であればいつもできる、ということではないと思うのです。
それでも、選手達は勝つために「どうしてできなかったのか」を考え、ないかもしれない答えを追い求めなければならないとは思いますが、ないかもしれない答えを、ファンが自分の想像のつく範囲で決め付けることはしてはいけないと思います。たまたま演技の前に頭痛になったかもしれないし、もしかして前日にすごくショックなことがあって、どうしようもなく落ち込んでしまって身が入らなかったかもしれないでしょう?でもそんなこと見る側にはわからないんです。言わないからといっておきてないわけではないと思います。
だから何が言いたいかというと、「失敗したときに他人がいちいち理由を探す」=「理由がないと負けられない」というプレッシャーが選手に重くのしかかると思うのです。他人には計り知れないところで自分にはいろいろな変化や不安もあるのに、理由がないときは負けられない。理由が自分でもわからないのにどうしても調子が上がらないときでも、負けるわけにはいかない・・・。
期待がプレッシャーをかけてしまうことはどうしようもないところがあるけど、失敗したときは「いくらキム・ヨナだってそういようときもあるよね」と思ってあげないと、ただでさえ失敗に動揺している選手に余計に重圧をかけるだけなのではないでしょうか。
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見てしまった・・・2009.11.15 Sunday
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見ないと決めていたのに・・・たまたま帰宅してBSのチャンネルをくるくる回してたら・・・・・ちょうど彼女の演技のところで。。でもステップのところだけ。ジャンプ決まったことで緊張もとけて、ステップはのりのりでした。表情もさらにメリハリがついて。フランス杯のときよりは深いエッジで滑っているように見えたし、ほんとに、あんな点数じゃなければ拍手して見られるんだけどなぁ。。点数が出る場面は(知ってるのに)こわくて見られませんでした。。
でも、内心「80点出ても驚かない」と自分に言い聞かせてたので、76点台前半のリザルトを見たときはほっとしてしまいました。80点なんてありえないと思うけど、去年まで76点だって絶対ありえないと思ってたし、どこまで上がってももうおかしくないと。。
男子はライサチェク除いてみんな乱調だったようですね。ベルネル君、たとえジャンプが全部抜けたと場合でもまさかSPで下から2番目になるなんて思わなかったよ・・・。びっくりしたよーー。でもフリーでは3位まで巻き返しました。よかったよかった。ブラッドリーはなんと4回転2発入れたんですね!すごいすごい。でも例によって後半で難しくないはずのジャンプ2個失敗しちゃったみたいで。やっぱり4回転2発は生半可なことじゃないですね・・・。でもやっぱブラッドリーは爆発力あるなぁ。
個人的に結構好きなショーン・ソーヤーが2位。でも5位と4位で2位だし、フリーはトリプルアクセル入ってないですし(飛んだけど回転不足で認定されず)、本人も手放しでは喜べないですかね。
ライサチェクはやっぱりまだ4回転入れられないのかなぁ。調子というよりやっぱり体の状態が心配・・・彼のダイナミックな演技は、やっぱり4回転が入ってこそはえるものだと思うので、このままアクセルだけの路線にならないでほしいのですが、何よりも体を大事にしてほしいです(ってコンディションのせいで4回転入れられなかったのかどうか知らないけど・・・)
ペアはダン・ジャン&ハオ・ジャンが心配だし、アイスダンスはホフロワ&ノビツキーがオリジナルダンスでめちゃ低い点出しててショックだったし、とにかくいろいろ心配でもやもやで・・・ああーーー。。。
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シェルブールの雨傘2009.11.14 Saturday
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1964年のフランス映画「シェルブールの雨傘」を見てみました。理由はもちろん、テッサ&スコットが2年前に使っていたお気に入りのプログラムだから♪
すべての台詞がメロディになって語られるミュージカル映画。オペラですら曲と曲の間に音のないところがあったりすると思うのですが、この映画は「ウィ」すらも音にのせられています。
まず、第1部。
舞台はフランス北西部の港町「シェルブール」。オープニングでは、しっとりと雨が降る中、港を行きかう人々を真上から映しています。あのメインのメロディが優しく流れています。
そんなシェルブールの町で雨傘屋を営むうちの娘ジュヌヴィエーヴと、自動車整備工のギイは恋人どうし。ジュヌヴィエーヌは17歳(始まってすぐは16歳だった模様)、ギイは20歳。若い二人は結婚の約束をするほどお互いに夢中で、2人でオペラ(カルメン)を観にいったり、子供が生まれたときの話をしたりしています。
(ちなみにこのプログラムで世界選手権銀メダルを獲ったとき、テッサは18歳、スコットは20歳。まさにことのときの2人のための選曲だったのですねー。)
ただ、ジュヌヴィエーヌの母親は当然、そんな若い娘の結婚には反対。さらにお店の経営は厳しく、手持ちの宝石を売って食いつながなければならないほど。(その割りにはなにやら高そうな服着てたりしますが・・)そんな事情もあり、娘にはもっと裕福な人間と結婚してほしいと思っています。
そして宝石を売りに行った先でなんともタイミングよく現れる、宝石商のカサール。ネックレスを買い取り、店差し押さえの危機を救ってくれます。
そんな中、ギイに召集令状が届きます。兵役(映画が公開される2年前に終わったアルジェリア戦争)に赴かなくてはならなくなったギイ。ジュヌヴィエーヴは「あなたなしでは生きていけない」と美しくも切ないメロディにのせて歌います。結婚は戻ってからにしようと諭しつつ、「待っていてくれるね」とギイは言います。
(テッサ&スコットの演技を思い出しながら、そういう曲だったのねーと思うと涙が出そうでした。でもその直後、信じられない光景が・・・ 切ない心情を歌い始めたのはカフェの中だったのですが、一瞬にして場面は外に変わり、ギイは右手で自転車を左手で彼女を抱いて歩くシーンになります。でもそれがどう見ても合成で、本人達は歩いてないのに背景がどんどんギイのアパートに向かって動いていくという・・・。ってか右手で自転車押しながらあんなスムーズに歩けるわけないし・・・なぜこうまでして外のシーンを入れることにこだわったのか。。ちょっとおかしくなってしまいました。)
ギイの身の上を書くのを忘れましたが、彼は伯母と2人、古いアパルトマン(たぶん)で暮らしています。病を抱える伯母の世話をしにくる、控えめな娘マドレーヌ。伯母の身を案じつつ、家をマドレーヌに任せ、ギイは兵役へ行かねばなりません。
寝ている伯母に隠れてこっそりギイの部屋に入り、残り少ない時間を惜しむ2人。
出発の日。ホームを歩きながら「ぼくの恋人」「愛してるわ」と何度も言葉を交わす2人。やがてギイは汽車(?)に乗り込み、ジュヌヴィエーヴは一人寂しく駅を去ります。
(テッサ&スコットが後半に2人で組んで滑るサーキュラーステップはこのシーンだったんですね・・。そう思うと感慨もひとしおです。)
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ここで第1部は終了。これ以降、2人が合うのはラストだけなので、テッサ&スコットが表現しているのも主に第1部だったと思われます。
第2部はギイのいない2年間。なんとジュヌヴィエーヴはギイの子供を妊娠していることが発覚。カサールは彼女の母親に「彼女と結婚させてほしい」と言いますが、娘の妊娠を知っている母親は返答につまってしまいます。
ギイがいなくなって数ヶ月だけど、ジュヌヴィエーヴは寂しさに負けそうになっています。ギイがたまーにしか手紙をくれないのも追い討ちをかけます。ちょっとショックなことに1年もたたぬうちに彼女は揺れていました。「子供がいることを知ったら結婚なんてしてくれないわ。でもそれでも結婚してくれたら彼の誠意は本物。だから悩むの・・・」ってあなた、結婚したいんですか・・。でも「ギイがいなければ生きていけないとすら思ったのに、どうして死ななかったのかしら」と悩める心を吐露しています。
そしてカサールは「子供は2人で育てよう」と改めてプロポーズ。2人は結婚し、シェルブールを去ります。
結婚式を挙げる2人を複雑な表情でマドレーヌが見つめるシーンで第2部終了。
第3部でギイが帰ってきます。雨傘屋が他人の手に渡ったのを目の当たりにし、ジュヌヴィエーヴが結婚したことを伯母から聞いてショックを受けるギイ。
仕事もやめ、追い討ちをかけるように叔母がこの世を去り、一人になってしまったギイ。失意の中、マドレーヌに「そばにいてくれ」と嘆願。やがて立ち直ったギイは夢だったガソリンスタンドを立ち上げ、マドレーヌにプロポーズ。不安がる彼女に「ジュヌヴィエーヴは忘れた」と断言。
4年もの時を経て、クリスマスを迎えたシェルブールの街には、真っ白な雪が降り積もります。ギイとマドレーヌには男の子が産まれました。名前は「フランソワ」。戦地にいるギイに、ジュヌヴィエーヴが告げた子供の名前です。
マドレーヌとフランソワがクリスマスプレゼントを買いに出かけたあと、ジュヌヴィエーヴと娘のフランソワーズが、偶然ガソリンを入れに現れます。一目見て彼女に気づいたギイは声をかけます。彼女を責めることもなく、もちろんあの頃のことを話すこともありません。最後にジュヌヴィエーヴが「あなた、幸せ?」と聞くと「ああ、幸せだよ」と一言。車の中で待っているフランソワーズに会うこともなく、ジュヌヴィエーヴ達は去っていきます。そこへマドレーヌ達が帰ってきて、雪の中フランソワとじゃれあうギイ。メインテーマが最高潮になったところでTHE ENDです。
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オーソドックスなストーリーですが、とにかく音楽と情景がきれいなので、あっというまの1時間半でした。あまりにもジュニヴィエーヴがくじけるのが早かったのにはびっくりでしたし、母親が「ギイとは将来が見えない」とか言うのに言い返せないジュヌヴィエーヴに「おいおい質素に暮らしてくといってたじゃんか・・・」とつっこんでしまいましたが、17歳の女の子にとっては2年という年月が永遠のように長く思えたのでしょうね。2年も先の未来なんて見えないのと同じだと。ギイが行く前にも、「私達の人生に2年は長すぎる」と言っていましたし。
あと、「ギイがいなければ生きられないと思ったのに、どうして死ななかったのかしら」という思ったところから、彼女は現実に目覚めたというか、ギイの存在がすべてではなかったと現実的な考え方をするようになったのかもしれませんね。とは言え、自身のおなかのことを「醜い」と言ったり、2年待てばおなかの子供の父親と結婚できるのに、子供が実の父親と暮らす幸せを奪ってしまうことを顧みもせず、寂しさに負けてカサールと結婚してしまうあたり、未熟というほかないのですが・・。でもこの未熟さが妙にリアルというか、あんなに愛し合っていた2人がこうなってしまったというところにこれだけ心がしめつけられるというのもあり。でも本物の愛を知らないおこちゃまの恋愛だったというとそういう描写ではもちろんなく、壊れてしまったけど本物の美しい愛だった・・・ということだと思うので、余計に切ないです。
燃え上がるような恋をしたけど、はかなく終わってしまったジュヌヴィエーヴとギイ。若さゆえに純粋で一生懸命だけど、若さゆえにもろい2人。そんな2人の表現は、10代のテッサと、20歳のスコットにしかできないものだったんだなーと思います。そう思うと、あの若さで世界トップクラスの技術を身につけ、ただ美しいだけではなく技術的にも評価されるプログラムを演じくれたことに心から賛辞と喝采を贈りたいと思いました。
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スケートアメリカはじまります2009.11.13 Friday
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フィギュアスケートを観るようになって初めて・・・お目当ての選手が出るわけでもないのに、結果を知るのがこわくて、女子の試合を観る気になれないという状況に。。今日からスケートアメリカ。サーシャ・コーエンも欠場し、これまでの採点に風穴が開けられる可能性もほとんどなくなりました。グランプリ優勝経験があるのも村主さんとセベスチェンぐらい?それも何シーズンも前の話。各選手のパーソナルベストを考えても、いったいどんな点差がつくのかと思うと、なんだか空恐ろしくて。。
去年までは、ある程度圧倒的な差で優勝しても、演技自体は楽しんで見ることができたのですが・・。なんかもう見るのがこわいです。でもゲデバニシビリやフラット、カルデミルなんかの演技も観たいし・・・キム・ヨナ選手も演技は観たいので(点数は観たくないけど)結果を見てから間をあけて、、気持ちが落ちついたら観ようと思います。
・・・と思ったら、初日は女子ないんですね!!ちょっと拍子抜け。でもじゃぁ今日は落ち着いて寝られるかも^^;
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メリル&チャーリーがすごすぎる・・・2009.11.11 Wednesday
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今さらながら、ロステレコムのアイスダンスOD、テレ朝チャンネルの放送を通しで観ました。
メリル&チャーリー、あなたたち、素敵すぎます・・・!点数にもしっかり表れてますが、特にこの大会ではダントツでした。ごめんなさい、他の組の人たち。。
今年のオリジナルダンスのテーマは民族舞踊。自国の民族舞踊や、ポルカ(wikiで調べたらチェコの民俗舞曲でスロヴァキア、ポーランドとかに広がったと書いてあったけど、今大会では『フィンランドのポルカ』って紹介されてたのもあったような・・・知識不足過ぎてよくわかりません。。)、フラメンコなどを披露する選手がいる中。
・・・なんと彼らはインドです。めっちゃ(?)USAな彼らですが、インドですインド。「Bunty Aur Babli」と「Devdas」というインド映画の曲から編集しているみたいです。
なんとまぁ・・メリルにサリー風(ですよね?)の衣装が似合うこと似合うこと!NHK杯を現地観戦したので、オペラ座の怪人はすでに生で見ていて、あまりのクリスティーヌぶりに完全に心酔してしまったのですが、このインドの民俗衣装も激しく似合う・・。おでこのビンディー(というのですね)は、もはや反則ですね。はまりすぎです。
そして冒頭の振り付けから、つなぎの動き、ミッドラインステップ、ツイズルの時の手の動き、あのものすごい体勢になっているリフトのときのメリルの指先、もちろん最後のポーズまで、すべてがインド舞踊!すごい!!
ってインド舞踊を見たことなんてないのですが、それでもわかるこのわかりやすさ。必ずしもわかりやすいことがいいことではないかもしれないけど、特にこのロステレコムは似た感じの音楽・衣装が続いて(私の知識が少ないのでそう見えてしまうのもあると思うのですが)、「背景とかもともとどんな雰囲気の踊りなのかとかよくわからないし、理解するの難しいかも・・・」と思いはじめたところへ、このダンスは斬新でした。うれしくてテンションあがりましたー。
ツイズルの後半、さすがにあそこまで手を動かしてるといつもほどのスピードはなかったけど、あれを高速でやってきたりしたらどうしよう・・・!
リフトはフリーも含め、本当に独創的です。テッサほど軽やかにはまださすがに見えないのですが(その辺はチャーリーvsスコットの力量もあるのかな?)、それでも去年よりさらにスムーズな動きになったような。っていうかこの2組はコーチも振り付けも一緒ですよね・・?「あ!こんなん思いついた!」ってなったときに、それをどっちに与えるか迷わないんだろうか??と変な心配をしてしまいました。実際は音楽のイメージに合わせて振りを作るだろうし、本人たちがいろいろと試しにやってみて「できた!」なんてこともあるんだろうから(完全な想像だけど)、どっちに与えるとかそういうんじゃないだろうけど・・。でもメリル&チャーリーのあのフリーのリフトを見て、テッサ&スコットにも去年と違うやつ考えて!!と思っちゃいました^^;
何より感動したのは、ちょっとしたリンキングムーブメントからステップに至るまで、絶妙に音をとらえてること。特にミッドラインステップは圧巻でした。音に合わせながらスムーズに滑らかに、2人の動きをぴったり合わせてリンクを横断する姿に、風格すら感じられました。
金髪くりくりのチャーリーはまるでインド人っぽくはないのですが(そもそも狙ってないんですかね)、メリルが超インパクト大なので逆にほどよく中和してくれてるかも。男性のアイスダンサーとしてはまだちょっと幼い部分もあるのだと思うけど、チャーリーのそんなところが好きだ!
世界選手権で世界中の喝采を浴びた(と思えてならない)サムソン&デリラに続き、このオリジナルダンスにフリーのオペラ座の怪人。これ以上ない状態でシーズンを迎えましたね。この勢いでいくと、上位選手達が集まる大会でも、もはや表彰台に乗る乗らないの次元ではないかも・・・?!
個性的なプログラムも見事に自分のものにできるようになり、サムソンとデリラやオペラ座の怪人のような定番プログラムも「この人たちがやるのが見たい」と思わせられるような2人になりました。本当に素晴らしいですね。この勢いでいけば、GPFで頂点に立ち、全米選手権も制して・・・なんてことも夢ではないかも。っていうかリアルかも。頑張れメリル&チャーリー!
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