スケートカナダ男子、楽しかったですーーー!!大・大・クワド大会!
ケヴィン・レイノルズの史上初☆SPで2種類の4回転!
ハビエル・フェルナンデスの目の覚めるような4回転!
絶好調のアルトゥール・ガチンスキー君も含め、FSでは挑戦した選手みんな
着氷したんですよね!(GOEのマイナスはあったにせよ)
4回転のないすばらしい演技もあるけれど、やっぱり皆がこうして同じ土俵で
火花散らしながら対決する姿は…燃える!楽しい!
あ、あと今回は織田君のSP「storm(吉田兄弟)」がスマッシュヒットでした。
織田君の雰囲気にすごくよく合いますね。
あまりこてこてすぎない、程よい「和」な感じ。海外の人にも受けたかな?
んでもって、今回個人的に拳にぎりしめて応援してたのがパトリック・チャン。
だって!あんだけクワド全否定してたのに、今季は「クワド跳ばなきゃ漢じゃない」ぐらいの勢いなんですよ(笑)
相変わらず今回もあの口でずけずけ色々言っちゃったみたいですが、
個人的には全然嫌いになれないんですよね。言っても10代なんで、
人間的に未熟なのもまー当然かな…とむしろかわいらしく思えて^^;
「大嫌いだ!」という気持ちもわからなくはないんですけど(笑)
というわけで、見事4Tを決めたFSの演技を個人的に細かく見てみました。
つっても全然分析にはなってなくて、疑問を垂れ流してるだけなんですけど、、、
どなたか正しい情報がわかる方、ぜひコメントをくださいませ。。
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Name:Patrick Chan (Canada)
Age:19
Coach:Lori Nichol / Christy Krall
Music:The Phantom of the Opera
Choreographer:Lori Nichol
Total Element Score : 83.18
Program Component Score : 84.14
Total Segment Score : 166.32
1 4T (BV:10.30、GOE:2.00)
き、決まりました!やっぱりやってのける男ですね彼は。。
高さ、空中姿勢、幅、回転数ぴったりのランディング…美しい!
SPでは豪快に失敗したとはいえ夏の試合でも決めていたし、
挑戦を始めた年でこの確率…すごくないですか?
いやはや…
2 3A(BV:8.50、GOE:-3.00)
きましたー軸ぶれっぶれで3A転倒^^;
4Tは結構決まるのにこの3Aの確率の悪さ…誰もがあの人を思い出したはず(笑
まぁこの人の場合、回りきってさえいればGOEは他で十二分に取り戻せるので、
気にしないで次いきましょう。
ただ、曲的にはここで3Aばっちりきめて、「ジャーーン」と行くところなので、
流れ的には随分残念なことになってますね^^;
3 3Lz(BV:6.00、GOE:0.30)
これも軸が傾いたように見えたけどうまくランディングした模様。
たださすがに加点は控えめ。うーん、0でもよくないか?
一人加点「2」をつけてる人がいるんですけど。。
こういうときはGuidelines for marking +GOE の
8) element matched to the musical structure
に根拠があるんだと思うことにします^^;
4 SlSt3(BV:3.30、GOE:1.00)
こ、これがSlSt…どういう軌道なのかさっぱり。。。
昨シーズンはレベル4もとっていたけど、今年はルールも厳しくなったので、
そう簡単にはとれないのかな?どうなんでしょう。
レベル4を取れるとGOEも倍になるはずなので、ここでもまだ点が稼げそうですね。
5 FSSp4(BV:3.00、GOE:0.79)
フライングからのスピン。難しいバリエーションを2つ組み入れて、
効率よくレベルを取っているように見えます。
どちらの姿勢も、必要な回転数以上にしっかりと回っていました^^
♯バタフライ
♯キャノンボール(シットスピンの難しいバリエーション)
♯ブロークンレッグ(シッットスピンの難しいバリエーション+同じ姿勢で8回転)
6 3A+2T(BV:10.89、GOE:0.29)
やっと決まったよ3Aー!着氷した瞬間かなりぐらっとしてましたけど、
2Tで綺麗に立て直しましたね。
7 3Lz+1Lo+2S(BV:8.69、GOE:0.30)
去年までだと(3Lz+2S)×0.8の基礎点でしたが、今年から3Lz+1Lo+2Sの基礎点(×0.8もされない)になるので、1Loを挟んだジャンプシークェンスはだいぶお得。
でもこれ、3連続扱いなんですかね?とすると今回彼はコンビネーション全部跳びきったことになるんですかね?教えて偉いひと。。。
なんかひやっとする3Lzの降り方で、だいぶ重心後ろに傾いた状態で1Lo跳んでましたが、
確かに両足になったり手ついたりしたわけでもないし、確かに減点する要素は特にないのか。
8 CSSp3(BV:2.60、GOE:0.57)
えっと…キャノンボール、フライングスピンでも同じポジションやってましたがこれでいいんでしょうか?フライングスピンの時は右足、今回は左足だからいいの?またしても教えて偉い人。。
んでもって、レベルが3なのは、最後のポジションでお尻の位置が膝よりだいぶ高いのでシットポジションとして認められなかった…とか??
♯バックエントランス
♯シットスピンの基本姿勢(同じ姿勢で8回転)
♯足換え
♯キャノンボール(シットスピンの難しいバリエーション)
♯パンケーキ (シットスピンの難しいバリエーション) ←たぶん認められてない?
んで、ここの部分のイーグルは最高ですねー。すがすがしい!
9 3F(BV:5.83、GOE:0.30)
スリーターンから素早く跳んだ割には加点が少ないなーと思ったのだけど、
エッジ…?エッジなの?テレビの角度だと良く見えないです、、、
スローで見ると「うーん、最後にアウトに傾いたように見える…?かな?」ぐらい。。
あとよく見ると着氷時にフリーレッグがかすってるようないないような…
でも氷が飛び散りすぎててよく見えない。。
10 3Lo+3T<(BV:8.80、GOE:-0.70)
ループきれい!と思ったらああ!果敢に3T入れてきたものの回転不足。。
着氷も乱れてしまいました。さすがにこれはGOEもマイナス。。
11 2A(BV:3.63、GOE:0.50)
ロッカーから2A。
2Aも軸が傾いてる…どんだけアクセル調子悪いんだ。。よく3A降りたなぁ。。
12 ChSt1(BV:2.00、GOE:3.00)
きたー!!コレオステップ、GOE『+3』!!!
プロトコルの中で惨然と輝く『+3』!ぴっかーーー☆
すごいすごい。
SlStはちょっと慎重に丁寧に滑っている印象があったけど、
こちらのほうが大胆に踏んでいて、何より一つ一つの音をとってもよく表現してて。
今見ていてもちょっと涙が、、、
13 CCoSp4(BV:3.50、GOE:0.79)
最後のコンビネーションスピンはしっかりレベル4。
8回転を2度やってますが、最後のアップライトは高速だし、
チェンジエッジなどで効率よくレベルを取るので変に間延びしなくていい感じ。
♯キャメルの基本姿勢
♯チェンジエッジ
♯シットスピンの基本姿勢?(同じ姿勢で8回転)
♯足換え
♯クロスフット(アップライトの難しいバリエーション+同じ姿勢で8回転)
佐野さんが言っていたとおり、チャンの高い高い技術力、スケーティングでステップでスピンで、これでもかとたたみかけて来る雰囲気が、この音楽にものすごくマッチしてるなと思いました。ぞくぞくと鳥肌がたつというか…
4回転を入れているのに、やっぱりつなぎの動きもしっかりと入れていて、何もしていないのって大技に入る前のほんの僅かな動作の部分だけなんですよね。
しかも「それ…つなぎ…かぁ?」っていう半端な動きではなくて、「そんなことやったらジャンプ跳べなくなるよ!へとへとになるよ!」って思うぐらいしっかり動いていて。。
ちょっとせわしない感じがありつつも、やっぱり見応えがあるんですよねー。
まぁ確かに、特にSPはあの出来の割に随分気前よく点数が出たなと思いますが、スケートカナダで自国選手に高い得点が出るのは毎年のことというか…NHK杯も、特に数年前は露骨に日本人選手を中心にしてインフレしてしなぁという感じで。。
ただ、大ちゃんやチャンと、その次のグループにいる選手(織田君やアボットなど…)でここまでPCSに差がついてしまい、それが出来に関わらずある程度固定になっている現状はちょっと…これだと2番手グループにいる選手は何やっても勝てなくなってしまうと思うので、そこはなんとかならないのかなぁ。とちょっと心配しています。